借金をしていると、「もうどうにもならない」と感じる瞬間が何度も訪れます。僕もそうでした。最初は軽い気持ちで始めたギャンブルが、いつの間にか生活を支配し、気づけば900万円の借金を抱えていました。返済に追われる日々の中で、「自己破産なんてしたら人生終わる」と思い込んでいましたが、実際に経験してみると、それは大きな間違いだったと気づきました。
この記事では、僕がどのようにして借金を抱え、自己破産を決断し、その後の生活がどう変わったのかを赤裸々に綴っています。もし、あなたが今、借金で苦しんでいるなら、一人で悩まずに読んでみてください。
も く じ
1 気づけば
ギャンブルで900万円の借金…
後戻りできなくなった僕の話
最初は軽い遊びだったギャンブルが、気づけば借金の理由になっていました。「勝てば返せる」と信じ続け、借金を重ねた結果、900万円という金額に膨れ上がってしまったのです。ここでは、僕がどのようにして借金を抱え、自己破産に至ったのか、そのリアルな体験をお話しします。
1 ギャンブルが趣味から「借金の理由」に変わった瞬間
最初は単なる娯楽でした。週末に軽く遊ぶ程度のパチンコやスロット。それが、いつの間にか「勝たないといけないもの」になっていました。最初のうちは勝ち負けを楽しんでいたのですが、ある時大負けしたことがきっかけで「取り返さなきゃ」と思うようになりました。
給料日にはまず軍資金を確保し、負けても「次は勝てる」と思い込み続けました。負けが続けばキャッシングで補填。いつの間にか「ギャンブルのために借金をする」という状態になっていました。趣味ではなく、生きるための資金繰りのようにギャンブルが生活の一部になっていたのです。
「勝てば返せる」と信じ込んでいた僕は、その思い込みのせいで泥沼にはまりました。そして、気がつけば900万円の借金。もはや趣味ではなく、完全に「借金の理由」になっていました。
2 気づいたら借金まみれ…「まだなんとかなる」と思っていた頃
お金がなくなるたびに、クレジットカードのキャッシングや消費者金融に頼るようになりました。最初は数万円程度の借り入れだったのが、気づけば限度額ギリギリまで借りるようになっていました。それでも当時の僕は、「次の給料でなんとかなる」「まだ大丈夫」と根拠のない自信を持っていました。
借金が増えても、「返済分だけ払っておけば問題ない」と思い、最低限の返済額だけを払っていました。しかし、それでは元金が減るどころか利息が増え続けるばかり。借金は雪だるま式に膨らみ、900万円に到達したときには、毎月の返済額が収入を超えそうな状態でした。
それでも「どこかで大きく勝てば取り返せる」「まだ破滅はしない」とギャンブルにのめり込んでいました。まさに、自分を騙しながら生きていたのです。お金がなくなれば、クレジットカードのキャッシング。最初は少額だった借金も、気づけばカードの限度額いっぱいに。そして消費者金融にも手を出しました。でも、その時の僕は「まだ大丈夫」と思っていたんです。
「今月は少し抑えれば何とかなる」「来月は残業代も入るし、返せるはず」
そんな甘い考えで、借金を膨らませていきました。結果的に、支払いが追いつかなくなり、借金は900万円にまで膨れ上がっていました。
3 「もう無理だ」と気づいた日
ある日、銀行の口座を見たら、残高がほぼゼロになっていました。毎月の返済額は膨れ上がり、生活費すら確保できない状態。「給料日が来てもすぐに消えてしまう」「支払いの督促が止まらない」——そんな現実に直面し、ついに限界を感じました。
その日は特に何か大きな出来事があったわけではありません。ただ、コンビニのレジで財布を開いた時、小銭しか残っていないことに気づきました。その瞬間、「もう無理だ」と心の底から思いました。
それでも、すぐに自己破産に踏み切れたわけではありません。心のどこかで「ギャンブルの借金で自己破産なんてできるのか？」という疑念が拭えなかったからです。ネットで調べると、「ギャンブルの借金は免責されない可能性がある」といった情報があふれていて、余計に不安になりました。
それでも、このままではどうにもならない。逃げ続けることはできない。そう思いながらも、次の一歩を踏み出す勇気がなかなか持てず、しばらくは葛藤の中で過ごしていました。
2 自己破産を
決断するまでの
葛藤と不安
自己破産を決めるまでには、多くの葛藤がありました。「ギャンブルの借金では免責されないのでは？」という不安、弁護士に相談する勇気が持てないこと、そして本当に自己破産するべきなのかという迷い。ここでは、僕がどのようにして決断に至ったのか、その心の揺れ動きを赤裸々に綴ります。
1 「ギャンブルで自己破産なんて無理？」という不安
僕が一番不安だったのは、「ギャンブルで作った借金って自己破産できるのか？」ということでした。
ネットで検索すると、「ギャンブルの借金は免責されない」「自己破産できない場合もある」といった情報が目につき、ますます不安になりました。確かに、浪費やギャンブルによる借金は裁判所の判断次第で免責不許可になる可能性があると書かれていました。
「それなら、自己破産しても意味がないんじゃないか？」そんな考えが頭をよぎり、どうすればいいのか分からなくなりました。
でも、実際には ギャンブルが原因でも自己破産できるケースはある んです。弁護士に相談することで、裁判所に対して「借金を返済する能力がないこと」や「更生の意思があること」を示すことで、免責が認められる可能性があると知りました。
自己破産ができるのかどうかは、素人判断ではなく専門家の意見を聞くことが大切だと実感しました。それを知っていたら、もっと早く相談していたかもしれません。
2 弁護士相談の決断…「どうせ無理だろう」と思いながらも
借金が限界に達した頃、意を決して弁護士に相談することにしました。でも正直、めちゃくちゃ怖かったです。
「ギャンブルの借金なんて、相手にされないんじゃないか？」
そんな気持ちで相談したのですが、弁護士は驚くほど親身に話を聞いてくれました。そして、「大丈夫ですよ、手続きを進めれば自己破産はできます」と言われた時、初めて希望が見えました。
それまで一人で悩み続けていた僕にとって、その言葉は救いでした。ネットの情報だけでは得られない安心感がありました。実際に弁護士と話すことで、自己破産の可能性や手続きの流れが明確になり、「やっと抜け出せるかもしれない」という気持ちになりました。
もしあの時相談していなかったら、僕は今でも借金に苦しみ続けていたかもしれません。専門家に頼ることの大切さを痛感した瞬間でした。
3 自己破産の申請…「本当にこれで人生終わるのか？」
弁護士のサポートを受けながら自己破産を進める中で、「本当にこれでいいのか？」と何度も考えました。
手続きが進むにつれ、周囲にバレるんじゃないか、今後の生活はどうなるんだろう…と不安ばかりが募りました。自己破産の申請書を作成し、裁判所に提出する段階になっても、心のどこかで「まだ何とかなるんじゃないか」と考えてしまう自分がいました。
しかし、現実は甘くありませんでした。借金の返済に追われる生活を続けても、状況は悪化するばかり。最終的には、「今のままでは生きていけない」という結論に至りました。申請が受理された時、ホッとした気持ちと同時に、「これで本当に人生が終わるのか？」という不安が入り混じっていました。
でも、自己破産は人生の終わりではなく、再スタートのための選択肢だと気づくのは、もう少し後のことでした。
3 自己破産した結果、
僕の生活はこう変わった
自己破産をしたことで、借金の重圧から解放され、精神的にも経済的にも大きく変わりました。最初は「本当にやり直せるのか？」という不安がありましたが、少しずつ生活を立て直し、前向きな気持ちを取り戻すことができました。ここでは、自己破産後に実際に経験した変化についてお話しします。
1 取り立てがなくなり、精神的に解放された
自己破産が認められた瞬間から、これまで毎日のように鳴り響いていた催促の電話がピタリと止まりました。最初は信じられなくて、「本当に取り立てが来なくなるのか？」と不安でしたが、数日経っても誰からも連絡がないことで、ようやく実感が湧きました。
それまで、電話が鳴るたびに心臓が締めつけられるようなストレスを感じていた日々。督促状を見つけるたびに「どうしよう…」と焦り、夜も落ち着いて眠れませんでした。しかし、自己破産の手続きが進むにつれて、そうした恐怖から少しずつ解放されていきました。
特に、夜に安心して眠れるようになったことは大きな変化でした。借金に追われていた頃は、眠りが浅く、常に不安がつきまとっていました。でも、取り立ての恐怖がなくなったことで、ようやく心からリラックスできるようになりました。
自己破産によって、借金がなくなる以上に「精神的な自由」を手に入れたと感じています。
2 自己破産後のリアルな生活…不便さと安心感
自己破産後は、クレジットカードが使えなくなる、ローンが組めない、保証人になれないといった制約があります。一見すると不便なことばかりに思えるかもしれませんが、実際に生活してみると、「意外と何とかなるものだな」と感じる場面が多かったです。
まず、クレジットカードが使えなくなることで、お金の使い方に対する意識が大きく変わりました。今までは「とりあえずカードで払えばいい」と安易に使っていたところがありましたが、現金やデビットカード中心の生活になったことで、使える金額がはっきりわかるようになり、自然と無駄遣いが減っていきました。
最初は「不便だな」と感じることもありました。ネットショッピングで分割払いができないとか、サブスクの登録にカードが必要だったり。でも、それ以上に「ちゃんとお金と向き合えるようになった」という感覚のほうが大きかったです。
また、収入の範囲内で生活するという当たり前の感覚が戻ってきました。以前は借金で補っていた支出を、今は「本当に必要か？」と立ち止まって考えるようになりました。この感覚が戻ってきたことで、家計のバランスが安定し、精神的にもずっと楽になったんです。
「不便さ」の中にある「安心感」。これが自己破産後の生活で一番大きな変化だったかもしれません。
3 「自己破産＝人生終わり」じゃないと実感した瞬間
自己破産をする前は、「これで人生が終わるのではないか」と思っていました。借金を帳消しにする代わりに、信用情報に傷がつき、社会的に終わってしまうのではないかと不安だったのです。
しかし、実際に自己破産を終えてみると、その考えは間違っていたと気づきました。確かにクレジットカードが作れなくなったり、ローンが組めなくなったりする制約はありますが、それ以上に「借金のプレッシャーから解放される」という大きなメリットがありました。
借金があった頃は、毎日が不安でした。常に返済のことを考え、取り立ての電話に怯え、精神的に追い詰められていました。でも、自己破産をしてからは、そうしたストレスから解放され、シンプルな生活を楽しめるようになりました。
自己破産は人生の終わりではなく、新しい人生を始めるためのリセットボタンです。僕は自己破産を通じて「お金の使い方を見直し、地に足のついた生活を送ることが大切なんだ」と学びました。そして、何よりも「借金のない人生は、こんなにも気持ちが楽になるのか」と実感した瞬間でした。
4 自己破産を
考えている人へ
伝えたいこと
自己破産を考えている人の多くは、「本当にこれでいいのか？」「人生が終わるのでは？」と悩んでいるかもしれません。僕もそうでした。しかし、実際に自己破産を経験し、その後の生活を立て直してみると、それは「終わり」ではなく「新たなスタート」だと気づきました。この章では、自己破産を考えている人に向けて、僕の経験をもとに伝えたいことをまとめました。
1 「ギャンブルで自己破産はできる？」→できる！
「ギャンブルの借金は自己破産できない」と思い込んでいる人は多いですが、実際には ギャンブルが原因でも自己破産は可能 です。
僕も最初は「ギャンブルの借金では免責が認められないのでは？」と不安でした。しかし、弁護士に相談したところ、「ギャンブルによる借金でも、適切な手続きを踏めば自己破産できる」と教えられました。
ポイントは、単なる浪費ではなく、借金が返済不能な状況にあることを証明することです。裁判所は、債務者が更生する意志があるかどうかを重視します。僕の場合、ギャンブルを断ち、お金の管理を見直していることを伝えたことで、免責が認められました。
自己破産を考えている人は、自己判断せずに専門家に相談することが重要です。「ギャンブルだから無理」と諦める前に、まずは弁護士に相談してみてください。
2 自己破産後の生活をどう立て直すかが大事
自己破産後の生活は、単に借金がなくなるだけではなく、そこからどう立ち直るかが重要です。特にギャンブルが原因だった場合、過去の習慣を見直さなければ、また同じ過ちを繰り返してしまうかもしれません。
僕がまず意識したのは、ギャンブルとの付き合い方を変えることでした。自己破産をきっかけに、ギャンブルに費やしていた時間やお金を別のことに使うようにしました。最初は退屈に感じることもありましたが、徐々に新しい趣味を見つけ、気持ちも前向きになりました。
また、お金の管理を徹底することも大切です。収入と支出をしっかり記録し、毎月の予算を決めることで、お金の流れを可視化できるようになりました。特に、無駄遣いしやすいポイントを把握し、衝動的な出費を抑えることが、安定した生活を続けるカギだと実感しました。
自己破産をした後は、何よりも「同じ過ちを繰り返さない」という意識を持つことが重要です。過去の失敗を反省しつつ、これからどう生きるかを考えることが、より良い再スタートにつながります。
3 「自己破産は恥ずかしいことじゃない」
自己破産を考えている人の中には、「自己破産＝人生の失敗」と感じている人もいるかもしれません。僕もそうでした。借金を返せなくなり、法律に頼るなんて恥ずかしいことだと思い込んでいたんです。
でも、実際に自己破産をしてみると、その考えが間違っていたことに気づきました。自己破産は、決して楽な選択ではありません。でも、借金のプレッシャーから解放され、人生を立て直すための大きな一歩になります。
僕の場合、自己破産後に「またやり直せる」と前向きな気持ちになれました。借金を抱えていた頃のストレスや不安から解放され、初めて自由を感じたのです。恥ずかしいどころか、「これで本当の意味で人生を取り戻せる」と実感しました。
自己破産は、逃げではなく再スタートのための選択肢です。大切なのは、自己破産後にどう生きるか。過去の失敗を悔やむのではなく、これからの人生をどう歩むかが重要なのだと、僕は身をもって学びました。
5「人生を立て直す一歩」
を踏み出そう
自己破産を決断するまでには、大きな不安や葛藤がありました。しかし、実際に手続きを終えた今、心から思うのは「もっと早く行動すればよかった」ということです。借金に追われる生活から解放され、初めて本当の意味での自由を手に入れたと感じています。
自己破産は人生の終わりではありません。むしろ、これからの人生を立て直すための新たなスタートラインです。確かに、信用情報への影響や一定期間の制約はありますが、それ以上に「借金を気にせず生きられる」ことの価値は計り知れません。
もし、今の借金に悩んでいるなら、まずは一歩踏み出してみてください。僕も「どうせ無理だろう」と思っていましたが、弁護士に相談したことで状況が大きく変わりました。専門家の力を借りることで、自分では思いつかなかった解決策が見えてくるはずです。
借金の重圧から解放されると、思っていたよりも自由になれる。
自己破産は「終わり」ではなく「再スタート」。
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