
※当サイトでは今後アフィリエイト広告を掲載する場合があります。この記事は、僕自身の自己破産経験と公的情報をもとにした一般的な内容です。借金額、収入、財産、借金の理由、家族構成、裁判所の運用などによって判断は変わります。具体的な判断は、弁護士・司法書士などの専門家に相談してください。
2023年7月29日、僕は初めて弁護士事務所を訪れました。
相談の3日前までに、何とか集めた30万円をギャンブルで使い切っていました。借金は940万円。利息も家賃も払えず、日記にはこう残しています。
「何をすればいいのかわからない」
そこから自己破産の手続きを進め、2024年5月9日に債権者集会へ出席しました。5月22日には、弁護士事務所から免責許可決定が出たとの連絡を受けています。
その日の日記に残っていたのは、短い言葉でした。
「免責許可がおりた!」
「やった!」
返済に追われる生活から抜け出せる。その安心は大きなものでした。
ただ、自己破産をしただけで、借金を作ったときの考え方まで自動的に変わるわけではありません。
負けたら取り返す。足りなければ借りる。利用可能枠を自分のお金のように考える。明細や残高を見なくなる。
同じ行動へ戻れば、また生活を崩す可能性があります。
この記事では、940万円の借金で自己破産した僕が、借金を繰り返さないために見直したことと、実際に確認できる行動の変化をまとめます。
- 自己破産をしても、借金を作った考え方まで自動的に消えるわけではありません
- 僕は「取り返す」「足りなければ借りる」「だろうで済ませる」という考えを見直しました
- 利用可能枠ではなく、口座残高と支払い予定を見ることが再出発の基本でした
- 再発防止は意志だけに頼らず、借りにくい・賭けにくい仕組みを作ることも大切です
- 完璧になることより、危険なサインに早く気づき、借りる前に止まることを重視しています
1免責されても、
借金を作った
原因までは消えません
12024年5月22日は免責許可決定の連絡を受けた日です
僕は2024年5月22日、弁護士事務所から免責許可決定が出たとの連絡を受けました。
ここで注意したいのは、免責許可決定が出た日と、その決定が確定した日は同じとは限らないことです。
一般的には、免責許可決定が確定すると、税金など一部の支払いを除き、多くの借金について法律上の支払責任が免除されます。
▶︎参考:自己破産の手続について教えてください。|法テラス
▶︎参考:破産|裁判所
僕の場合、免責許可決定の連絡を受けたことで、長く続いていた返済の重圧から離れられると感じました。
しかし、免責によって変わるのは借金に関する法律上の扱いです。僕のお金の使い方、ギャンブルへの考え方、困ったときの逃げ方まで自動的に変わるわけではありません。
2返済がなくなっても生活費は必要です
自己破産をしても、給料が増えるわけではありません。
家賃、食費、光熱費、通信費などは、その後も必要です。予定外の出費が起きることもあります。
僕は借金をしていた頃、お金が足りなくなると、次のように考えていました。
- 次の給料で戻せばよい
- 返済日だけ越えればよい
- 少しだけ借りれば乗り切れる
- ギャンブルやFXで勝てば取り返せる
- 利用可能枠が残っているから、まだ大丈夫
この考え方を残したままでは、借入先が変わるだけで、同じ生活へ戻る可能性があります。
相談から免責許可決定の連絡までの詳しい経緯は、次の記事にまとめています。
僕が借金940万円を自己破産した全記録についてはこちら

2僕は
どのように
借金を増やしたのか
1返済できているのではなく、返済日を越えていただけでした
借金が940万円になったのは、一度に大金を借りたからではありません。
少額を借りる。返済で給料が減る。生活費が足りなくなる。別の借入れで返済する。返済によって利用可能枠が戻ると、その枠をまた使う。
僕はこの繰り返しを、返済できている状態だと思おうとしていました。
日記には、毎月10万円を超える返済に追われていたと残っています。給料が入っても、安心できるのは一瞬でした。
返済すると生活費が足りません。その不足をカードや別の借入れで補うため、借金は減りませんでした。
詳しい経緯はこちらで時系列に整理しています。
リボ払いとカードローンで返済不能になった記録についてはこちら
2借金時代の行動と、今見直していること
| 借金時代の行動 | 当時の考え | 問題だったこと | 今はどう考えるか | 代わりに確認すること |
|---|---|---|---|---|
| 負けを取り返すために賭ける | 次に勝てば元へ戻せる | 過去の損失に将来のお金まで使った | 失ったお金を人生の目標にしない | 今月の生活費と支払いを見る |
| FXで一気に増やそうとする | 勉強すれば勝てる | 返済や損失回復が目的になった | 投資という名称だけで安全と考えない | 資金の出所と失える範囲を見る |
| 利用可能枠を使う | 枠が残っていれば使える | 利用枠と預金を混同した | 利用可能枠は自分のお金ではない | 口座残高と未確定請求を見る |
| 返済のために借りる | 返済日を越えればよい | 借金が別の借金へ移った | 返済目的の借入れを危険サインと考える | 不足額と相談先を確認する |
| 生活費を後払いにする | 次の給料で払える | 翌月の生活費を先に使った | 後払いも将来の支払い | 請求額と支払日を確認する |
| 借金総額を見ない | 見なければ今月は過ごせる | 相談と対応が遅れた | 見たくないこと自体をサインにする | 借入残高を一覧にする |
| 両親から借りる | 金融機関でなければ大丈夫 | 家族へ負担を移した | 家族からのお金も問題の先送りになり得る | 収支、公的支援、相談先を見る |
| 次の給料を当てにする | 会社員だから何とかなる | 今月の赤字を翌月へ移した | 未入金の給料で考えない | 今ある残高で判断する |
3「だろう」をやめると日記に書きました
2023年9月18日の日記には、当時の考えをこう書いています。
「借金だっていつか返せるだろう」
「お金がなくても借りれば何とかなるだろう」
そして、最後にこう残していました。
「もう『だろう』をやめるために自己破産をするのだ」
僕の借金には、確認していない「だろう」が何度もありました。
今月は大丈夫だろう。次の給料で払えるだろう。一度勝てば戻せるだろう。家族が助けてくれるだろう。
僕が始めたことの中心は、難しい家計管理ではありません。
「だろう」で済ませず、残高、請求額、支払日、不足額を確認することです。

3「取り返す」という
考えから離れる
1パチンコ・パチスロなどで過去の損失を追いました
僕は18歳頃からパチンコ・パチスロに熱中しました。その後は、その他のギャンブルにもお金を使っています。
負けたときにやめるのではなく、次に勝って取り返そうとしました。
負けた金額を、回収しなければならない自分のお金のように考えていたのです。
しかし、取り返すために次のお金を使えば、過去の損失だけでなく、これからの給料や生活費まで危険にさらします。
僕が見直したのは、過去に失ったお金を、これからの人生の目標にしないことです。
最後にギャンブルをした正確な日付は、記録していません。
そのため、「○年○月から完全にやめた」と日付を付けて断言することはできません。ただ、借金を繰り返さないために、過去に失ったお金を取り返そうとする考え方から離れる必要があると考えるようになりました。
パチンコ・パチスロで借金を増やした実体験についてはこちら
2FXを安全な一発逆転にしない
僕の借金原因にはFXも含まれています。
僕の記憶では、「FXはギャンブルとは違う」「勉強すれば結果を変えられる」と考えたかった面がありました。
しかし、借金返済や過去の損失回復を目的に大きな利益を狙えば、僕にとっては一発逆転へ近づきます。
FXや投資そのものを、すべての人へ禁止するつもりはありません。
ただし、次のような行動は、僕の再発防止とは両立しません。
- 生活費を投資へ回す
- 借入金を投資資金にする
- カードローンやキャッシングで資金を作る
- 急な出費に備えるお金を使う
- 短期間で過去の損失を取り返そうとする
FXで借金を作った経緯や、自己破産で取引履歴を確認された体験はこちらにまとめています。
FXの借金と自己破産の実体験についてはこちら
FXの借金と自己破産の実体験
3手続き費用を増やそうとせず、そのまま振り込みました
2023年12月15日、冬のボーナス約50万円が支給されました。
僕はその全額を、自己破産の手続き費用として弁護士事務所へ振り込みました。
以前の僕なら、「少し使っても大丈夫」「一度増やしてから払えばよい」と考えたかもしれません。
その日の日記には、全額を振り込んだことで、身体の内側から浄化されるような清々しさを感じたと残しています。
これは免責後の行動ではありません。自己破産を決め、手続きを進めていた時期の出来事です。
それでも僕にとっては、増やしてから払うのではなく、必要なお金を必要な支払いへ回した、確認できる変化の一つでした。

4カードや後払いを
生活費の代わりにしない

12023年8月に固定費の支払方法を変更しました
弁護士へ相談した後、僕はクレジットカードを使わない生活へ切り替える必要がありました。
2023年8月1日の日記には、公共料金、インターネット回線、携帯料金などの支払方法を確認したことが残っています。
その後、これらを口座振替へ変更しました。
これは僕が実際に行ったことです。
2後払いも将来の収入から払うお金です
2024年5月22日の4日後、5月26日の日記には、携帯料金との合算払いを使って飲食店の商品を注文したことが残っています。
そのとき僕は、こう書いていました。
「みんなが普通にやることを普通にできるということがとてもうれしい」
「オレも生きているんだ」
返済のことばかり考えていた僕にとって、日常の支払いができたこと自体が、普通の生活へ戻ったように感じられたのだと思います。
ただし、この記録は、後払いを自由に使ってよいという意味ではありません。
後払い、携帯料金との合算払い、端末の分割払いなどは、それぞれ仕組みが異なります。しかし、後日支払う契約であれば、将来の収入から支出する点は共通します。
利用する場合は、次回の請求額、支払日、支払原資を確認し、生活費の不足を埋めるために使わないことが大切です。
3信用情報が回復しても、借りてよい合図ではありません
信用情報には、クレジットやローンの契約内容、支払い状況などが登録されます。
▶︎参考:信用情報とは|CIC
▶︎参考:信用情報の内容と登録期間|JICC
登録期間が終わること、カードやローンの審査に通ること、家計に余裕があることは別です。
審査に通っても、利用限度額が自分の預金になるわけではありません。
再びクレジットカードを持つかどうかは、必要性、支払方法、利用額の管理状況などを踏まえて考える必要があります。
カード・信用情報・代替決済の詳しい説明はこちらです。
自己破産後のクレジットカードと代替手段についてはこちら
5お金を
見ない状態へ
戻らない

1銀行へ行くだけで吐きそうになりました
自己破産の準備では、通帳、取引履歴、給与明細、家計表などを集めました。
僕は普段から口座残高や取引履歴をきちんと確認していたわけではありません。紛失した通帳もあり、銀行で再発行や取引履歴の取得手続きをしました。
2023年8月17日、銀行へ向かっていた日の日記には、こう残しています。
「後ろめたさから今にも吐きそうだ」
「早くこの場所から逃げ出したい」
金融機関の担当者と顔を合わせただけで、自分の借金や自己破産をすべて知られているように感じました。
実際に相手が何を知っていたのかは分かりません。
それでも当時の僕にとって、通帳や借金の数字を見ることは、それほど怖い作業でした。
2家計を自分を責める道具にしない
僕が家計を確認する目的は、自分を責めることではありません。
借金時代のように、お金を見るのが怖くなり、明細や口座残高から目をそらす状態へ戻らないためです。
僕が自己破産の手続き中に実際に行ったのは、通帳、取引履歴、給与明細、家計表などを確認することでした。
ここから挙げるのは、僕が現在続けている方法としてではなく、家計を見えるようにするための一般的な方法です。
- 特定の家計簿アプリを使う
- 毎月決まった日に家計を確認する
- 複数の口座へ自動で振り分ける
- 毎月決まった金額を先取り貯金する
これらをすべて行う必要はありません。自分に合う方法を一つ選び、残高や支払い予定から目をそらさない状態を作ることが大切です。
大切なのは、1円単位で完璧に合わせることより、次の数字を隠さないことだと思います。
- 現在の口座残高
- 今月の収入
- 支払い予定
- 未確定の請求
- 次の給料日まで使える金額
- 赤字になった原因
- 借入れや後払いの有無
3急な出費を借金の入口にしない
家電の故障、賃貸の更新、税金、社会保険料、医療費、冠婚葬祭などが重なると、お金が足りなくなることがあります。
そのときに「カードローンを使うしかない」とならないように、少額でも予備費を持つ考え方があります。
ただし、必要な金額は、収入、家賃、家族構成、雇用、健康状態などによって変わります。
「全員が生活費6か月分」「手取りの20%」など、一律の数字を正解にはできません。
僕自身の具体的な貯金額は、この記事では公開していません。
必要な生活防衛資金は家計によって変わるため、僕の金額をそのまま目安にするのではなく、自分の収入や固定費に合わせて考える必要があります。
詳しい家計管理と生活防衛資金については、次の記事で整理しています。
借金へ戻らないための家計管理と生活防衛資金についてはこちら
4借金を繰り返さないための仕組み
| 対策 | 目的 | この記事での位置づけ | 具体的な行動 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 固定費を口座振替へ変更 | カード前提の支払いを減らす | 2023年8月に実施した体験 | 固定費の支払方法と引落口座を確認する | 口座の残高不足に注意する |
| 口座残高と履歴の確認 | お金を見ない状態へ戻らない | 自己破産の手続き中に実施した体験 | 定期的に残高と請求を見る | 完璧さや自己批判を目的にしない |
| 後払いの確認 | 翌月の赤字を防ぐ | 一般的な再発防止策 | 請求額・支払日・支払いに使うお金を確認する | 生活費の穴埋めに使わない |
| 生活防衛資金 | 急な出費を借金へつなげない | 一般的な家計管理方法 | 家計に合う少額から備える | 一律の金額を正解にしない |
| 高額な支出を一度待つ | 衝動的な支出を減らす | 一般的な再発防止策 | 一晩または数日置いて考える | 必要な支出まで先送りしない |
| 貸付自粛制度 | 新しい借入れを制限しやすくする | 公的制度の紹介 | 本人が公式窓口へ申告する | 絶対に借りられなくなる制度ではない |
| ギャンブルの利用制限 | 賭ける入口を減らす | 業界団体による制度の紹介 | 対象店舗や事業者の制度を確認する | 制度によって対象・条件が異なる |
| 専門家・公的窓口への相談 | 借りる前に選択肢を確認する | 弁護士へ相談した実体験と一般的な相談方法 | 不足額や支払い予定を整理して相談する | 家族から借りることと相談することを分ける |
6両親から
再び借りないことを
恩返しの一つにする

1僕は両親からも借金しました
僕は金融機関だけでなく、両親からもお金を借りました。
日記には、「親にも嘘をつき金を無心し続けた」と残っています。
自己破産を決めたとき、両親へそのことを伝えました。
僕の記憶では、両親から言われたのは次の言葉です。
「自分で決めたならそうしなさい」
この言葉は日記ではなく、僕の記憶に基づくものです。
両親へ迷惑をかけた申し訳なさは、免責許可決定の連絡を受けたからといって消えません。
将来、生活に余裕ができれば返したいという思いもあります。
2両親への返済で自分の生活を崩さない
両親へ早く返したいと思っても、生活費まで返済へ回し、足りなくなってまた両親へ頼れば、同じことの繰り返しです。
僕が先に作る必要があるのは、再び家族から借りなくても生活できる状態です。
なお、自己破産の直前や手続き中に、家族だけへ優先して返済すると問題になる場合があります。免責後の任意の支払いと同じに考えず、具体的な送金や返済約束をする前に、担当弁護士へ確認してください。
両親への返済状況や具体的な金額については、この記事では公開していません。
家族から借りたお金や、自己破産による家族への影響はこちらで解説しています。
両親からの借金と自己破産による家族への影響についてはこちら
3罪悪感を一発逆転へ変えない
940万円もの借金を作ったこと。両親へ迷惑をかけたこと。失った時間を早く取り戻したいこと。
こうした罪悪感が、「大きく稼いで一気に返したい」という焦りへ変わることがあります。
その焦りが、ギャンブル、FX、高リスク投資、借金をして始める副業、高額な情報商材などへ向けば、再発防止と逆の方向へ進みます。
副業、転職、昇給、ブログなどで収入を増やすこと自体は悪いことではありません。
ただ、短期間で大きく稼いで過去を一気に取り戻そうとすると、また同じ焦りに飲み込まれる可能性があります。
過去を一気に埋めることより、今日の生活費を払い、普通に働き、借りずに一日を終える。
僕は、その積み重ねの方が大切だと考えています。
7再発の
危険サインを
早く見つける

1一つ当てはまっても再発と決まるわけではありません
次のような行動は、僕が借金を増やしていた頃のパターンと重なります。
ただし、一つ当てはまっただけで借金が再発したと決まるわけではありません。
過去の行動へ戻り始めていないか、早めに確認するためのサインです。
| 危険サイン | 過去の僕との共通点 | なぜ危険か | その場で止めること | 次にすること |
|---|---|---|---|---|
| 残高や明細を見なくなる | 借金総額から目をそらした | 赤字の発見が遅れる | 新しい支出と後払い | 残高と不足額を確認する |
| 「一回だけ」と賭けたくなる | 少額なら大丈夫と考えた | 過去の入口を小さく見る | 入店、アクセス、入金 | 場所や情報から離れる |
| 負けを取り返したくなる | 次に勝てば戻せると考えた | 将来のお金を過去へ使う | 追加の賭けや投資 | 今月の生活費を見る |
| 利用可能枠を現金のように感じる | 戻った枠をまた使った | 預金がなくても使える感覚になる | 新規利用や増枠申込み | 預金と未確定請求を見る |
| 生活費を後払いへ回す | 翌月の収入を先に使った | 赤字が翌月へ移る | 新しい後払い | 不足額と相談先を確認する |
| 新しいローンを探す | 借入先を変えて返済した | 自転車操業へ戻りやすい | 新規申込み | 法律・家計相談へ連絡する |
| 家族へ借りる理由を考える | 両親からも借りた | 家族へ負担を移す | 返済目的の依頼 | 収支と公的支援を確認する |
| 誰にも相談したくなくなる | 嘘をつき、人を避けた | 問題が外から見えなくなる | 隠した借入れや賭け | 信頼できる人や専門窓口へ連絡する |
2危ないと感じたときの順番
危険なサインが出たときは、次の順番で確認します。
- 新しい借入れ、賭け、高額支出をいったん止める
- 現在の口座残高と支払い予定を確認する
- 今月いくら不足するのかを数字で出す
- 延期・見直しできる支出を確認する
- 借入れ以外の公的支援や相談先を確認する
- ギャンブルを止めにくい場合は専門相談へ連絡する
- 以前依頼した弁護士へ再相談できるか確認する
お金が足りないとき、SNSの個人間融資、後払い現金化、給与ファクタリングなどへ進むと、生活がさらに悪化したり、個人情報を悪用されたりする危険があります。
▶︎参考:違法な貸付や悪質な金融業者にご注意ください|消費者庁
▶︎参考:給与の買取りをうたった違法なヤミ金融にご注意ください|金融庁
借金の再発が不安な段階でも、相談できます。新しく借りてからではなく、借りる前に現在の状況を整理することが大切です。
8意志だけで難しい場合は
外部の仕組みを確認する

1貸付自粛制度
貸付自粛制度は、新たな借入れを制限したい本人などが申告し、その情報を信用情報機関へ登録・連携する仕組みです。
2026年8月17日時点の公式情報では、主な内容は次のとおりです。
- 日本貸金業協会または全国銀行個人信用情報センターのどちらか一方へ申告する
- 情報はJICC、CIC、全国銀行個人信用情報センターへ登録・連携される
- 登録期間は申告日から5年を超えない期間
- 原則として申告日から3か月が経過するまで撤回できない
- 登録・撤回の手数料は無料。ただし郵送費などがかかる場合がある
- 原則として本人が申告する
ただし、この情報は加盟会員の与信判断を拘束するものではありません。既存契約などから貸付けが行われる可能性もあるため、絶対に借りられなくなる制度ではありません。
貸付自粛制度は、借入れを自分だけで止めにくいと感じている人が検討できる、一般的な選択肢の一つです。
▶︎参考:貸付自粛制度|日本貸金業協会
▶︎参考:貸付自粛制度のご案内|全国銀行個人信用情報センター
2パチンコ・パチスロの自己申告・家族申告
パチンコ・パチスロには、参加店舗で利用金額、来店回数、遊技時間、入店などの制限を申し込めるプログラムがあります。
対象店舗、利用できる制限、必要書類、解除条件などは、公式サイトや店舗で確認が必要です。
自分の意志だけではパチンコ・パチスロと距離を取りにくい場合に、利用を検討できる一般的な仕組みです。
▶︎参考:自己申告・家族申告プログラム|パチンコ・パチスロ産業21世紀会
3ギャンブルを自分で止めにくい場合の相談先
次のような状態が続く場合は、意志の弱さだけで片付けず、専門相談を検討できます。
- やめたいのに繰り返す
- 生活費まで使う
- 借金して賭ける
- 家族へ隠す
- 仕事へ影響する
- 負けを取り返すためにさらに賭ける
僕には、ギャンブル依存症と診断された事実や、専門医療機関を受診した記録はありません。そのため、自分をギャンブル依存症だったとは断定しません。
厚生労働省は、保健所、精神保健福祉センター、依存症相談拠点、専門医療機関、自助グループなどを案内しています。
▶︎参考:依存症に関する相談先・関連団体|厚生労働省
▶︎参考:全国の相談窓口・医療機関を探す|依存症対策全国センター
9よくある質問
FAQ
- Q1.自己破産しても、また借金を繰り返すことはありますか?
A.自己破産をしても、借金を作った行動や環境まで自動的に変わるわけではありません。
自分が借金を増やした入口に合わせて、家計確認、利用制限、相談先などを組み合わせることが大切です。 - Q2.自己破産後はクレジットカードを二度と持たない方がよいですか?
A.全員に一律の答えはありません。審査に通ることと家計に余裕があることは別です。
必要性、支払方法、利用額を管理できるかを確認して判断します。 - Q3.貸付自粛制度へ登録すれば絶対に借りられませんか?
A.絶対ではありません。信用情報機関へ自粛情報が登録・連携されますが、加盟会員の与信判断を拘束する制度ではありません。 - Q4.自己破産後にFXや投資をしてはいけませんか?
A.投資そのものを一律に禁止するものではありません。
ただし、生活費や借入金を使う、過去の損失を短期間で取り返そうとする行動は、再発防止と両立しにくいと考えます。 - Q5.また借りたい、賭けたいと思ったら何をすればよいですか?
A.申込みや入金をいったん止め、口座残高、支払い予定、不足額を確認します。
生活費不足は自治体や法律・家計の相談へ、ギャンブルを止めにくい場合は公的な依存症相談へつなぎます。
10まとめ|
過去を取り返すより、
今日の生活を守る
- 免責されても、借金を作った考え方まで自動的に消えるわけではありません
- 僕は「取り返す」「足りなければ借りる」「だろうで済ませる」を見直しました
- 利用可能枠ではなく、口座残高と支払い予定を確認します
- 後払いも、将来の収入から支払うお金です
- 両親へ返したい気持ちがあっても、まず再び借りない生活を守ります
- 意志だけで止めにくい場合は、貸付自粛制度や利用制限、専門相談を検討できます
- 完璧になることより、危険なサインに早く気づいて止まることが大切です
借金を返していた頃の僕は、次の返済日や、失ったお金をどう取り戻すかばかり考えていました。
免責許可決定の連絡を受けても、過去や家族への申し訳なさが消えたわけではありません。
それでも今は、先の大金より、今日の仕事と生活を守ることを大切にしています。
普通に働き、必要な支払いをし、小さな楽しみを感じる。再び借りずに一日を終える。
その地味な積み重ねが、僕にとって「今を生きる」ことであり、家族への恩返しです。
借金の再発防止は、意志の強さだけを試すことではありません。借りにくい、賭けにくい、隠しにくい仕組みを作り、危ないときには一人で抱え込まないことが大切です。
自己破産後1年間の生活全体については、次の記事で紹介しています。
自己破産後1年間のリアルな生活についてはこちら
▶︎参考:破産|裁判所
▶︎参考:自己破産の手続について教えてください。|法テラス
▶︎参考:信用情報とは|CIC
▶︎参考:信用情報の内容と登録期間|JICC
▶︎参考:貸付自粛制度|日本貸金業協会
▶︎参考:貸付自粛制度のご案内|全国銀行個人信用情報センター
▶︎参考:自己申告・家族申告プログラム|パチンコ・パチスロ産業21世紀会
▶︎参考:依存症に関する相談先・関連団体|厚生労働省
▶︎参考:全国の相談窓口・医療機関を探す|依存症対策全国センター
▶︎参考:違法な貸付や悪質な金融業者にご注意ください|消費者庁
▶︎参考:給与の買取りをうたった違法なヤミ金融にご注意ください|金融庁
この記事は、自己破産を経験した運営者の実体験と、公的機関・法律情報をもとに作成しています。
ただし、自己破産・債務整理の判断は、借金額、収入、財産、家族構成、借金の理由、住んでいる地域、申立てをする裁判所によって変わる場合があります。
この記事は一般的な情報提供であり、個別の法律判断ではありません。実際に手続きを検討する場合は、弁護士・司法書士・法テラスなどに相談してください。
最終確認日:2026年8月17日










